高性能・健康住宅「ファースの家」開発本部株式会社福地建装

NPO住宅110番・相談回答集

構造・建材について

断熱性や防音性、構造の強さなど

2013.09.11

サイディングで通気層を設けなくていいですか?

質問者/ペッパーミント

神奈川県の3階建で、外壁はK社のサイディングです。
サイディングで通気層を設けなくてもいいケースはあるのでしょうか?

住宅瑕疵担保責任保険のの設計施工基準にある通り、「通気工法だと思っていたのですが、通気が十分に行えるような施工ではないと思って設計士に聞いてみました。
設計士によれば、「フラット35Sの仕様で設計している。フラット35Sの施工基準では通気層を設置しないことが出来る場合として、防湿層にJISA6930を用いる場合とあり、この建物はこれを使っているため通気層は作ってもいいが今回は作っていない。」とのことでした。条文を私も確認しました。
住宅瑕疵担保責任保険には、通気層を設けない場合の記述は一切無く、「通気層は15mm以上を確保すること」としか書いていません。

設計士は住宅瑕疵担保責任保険よりもフラット35Sの仕様のほうが優先されるため、サイディングの通気が無くても全く問題ないとおっしゃっています。

外壁メーカーのHPを見ても、「通気工法が基本です」と、ややあやふやな記述になっています。

私は通気層があったほうが湿気以外にも通風による遮熱効果などを期待出来ることもあり、施工をお願いしたいと思うのですが、設計士が言うとおりだとすると強くお願いすることも出来ません。

住宅瑕疵担保責任保険とフラット35Sと完全に矛盾していると思うのですが、どちらが優先されるのでしょうか。

通気層とは、外壁下部から空気を導入させ、上端部から排気させる構造が基本となります。
本件は、外壁の下部導入口があって上端部が塞がっているようです。
これは質問者が仰せのように「空気層」と言えます。

空気層は、通気層と同様に外壁から漏水があった場合、下部から吐き出す構造となりますが、サイディングの乾燥保持にはあまり貢献しません。
しかし、正確に施工された空気層には、その厚さ分のグラスウール相当の断熱効果があると言われています。

このように通気層と空気層の違いは、専門の学識者によっても見解が異なる場合もあります。
この施工業者がサイディング保全、雨漏り排水などの事項を熟知して施工しているとしたら、事象が起きた時の対応確約をとっておくことも一案と思われます。