高性能・健康住宅「ファースの家」開発本部株式会社福地建装

NPO住宅110番・相談回答集

工事ミス・トラブル

床下浸水やアルミサッシの歪みなど

2013.10.15

工事中に外壁の中に雨水が…

質問者/栃木県宇都宮市・HAさん(会社員・36歳・男)

 現在、P社で新築中ですが、上棟工事の際、雨により外壁の中に雨水がずいぶんと入ってしまいました。
雨水は、壁の上の穴から下の穴に抜けるほど壁内をぬらし、その中に入っているロックウールもぬれています。ロックウールは水を吸わないといいますが、水は十分に壁内で保持されています。メーカーは、ぬれても問題ないと言いますが、本当にそうでしょうか?
 また、相当量ぬれて、壁内が乾くのはいつになるのか不明だし、十分にぬれてしまったロックウールが本来の性能を発揮できるかどうかも疑問です。
 どうなんでしょうか? 教えてください。
 全く馬鹿げた施工に驚いています。ロックウール断熱といえども雨水対策の養生を完璧に行うことが、最低の常識です。確かに、ロックウールはグラスウールと比較して、吸った湿気を吐き出す特徴を持っています。だからといって、雨水にさらして良いということではありません。ロックウール断熱も乾燥した空気を静止させるという基本が、断熱メカニズムです。
 南面などは通気層から湿気が抜けて、そのうちに抜けきることも考えられますが、これは日射熱を受ける壁に限ります。北側や入隅などは湿気が停滞して断熱効果が低下するだけでなく、腐食菌を発生させる場合もありますので、しっかり対策を促すように指摘してください。