高性能・健康住宅「ファースの家」開発本部株式会社福地建装

NPO住宅110番・相談回答集

設備や内装一般

暖房や電気湯水器、トイレの配管など

2013.12.13

オール電化住宅の電線の受け方について

質問者/北海道名寄市・TMさん(会社員・28歳・男)

 オール電化住宅を新築しようと思っていますが、オール電化だと電線が太くなるので、建物の電線を受ける部分が壊れないか心配です。また、電柱を建てれば問題解消となるんですが、予算が無いため、建物に電線を受けたいと思っています。
 そこでいくつかの疑問があります。
1.柱の材質は主にどんなものが多いのか?
2.建物の電線を受ける部分の柱の強度は一体どれくらいまで耐えられるか?
3.建築法で定める壁や柱の強度基準値はどれくらいですか?

以上3点ですが、宜しくお願いします。

 オール電化用の引込み線を導入する場合、基本的には引き込みポールを設けて地下配管で導入することが望ましいと思われます。しかし、敷地や予算面でそれができない場合、次のことに配慮が必要です。

1.北海道の冬期間は、引込み線が冷やされて家屋内のキャップタイヤ(太い線)に結露が生じる場合があります。
2.このキャップタイヤが結露をするからといって、これを断熱してはいけません。キャップタイヤが放熱しないため過熱して電圧が下がる場合があります。
3.パイプシャフト(配管や配線をまとめるスペース)に軽い断熱を施しますと、家屋内の熱で導入部分が暖まり結露を防ぎます(断熱材を厚くするとシャフトスペースが暖まりません)。

 ご質問の強度ですが、日本の建築基準法は諸外国と対比しても、とても高い規準を設けており、確認申請を通った木造建築物では、数百年の一度の災害や震災に耐え得る強度を持っております。したがって、オール電化用のキャップタイヤを引き込む程度で強度的問題はありません。また柱の樹種などを問う必要もありません。しかし、北海道の場合は蓄熱暖房機が設置されますので、相当太い線を引き込みます。したがって間柱や垂木で線を受けるのでなく、柱に貫通ボールトを通して直接受けることが必要です。さらに上に記述したことを行うべきでしょう。