高性能・健康住宅「ファースの家」開発本部株式会社福地建装

NPO住宅110番・相談回答集

設備や内装一般

暖房や電気湯水器、トイレの配管など

2014.01.14

家の乾燥について悩んでいます。

質問者/上磯郡上磯町・MTさん(自営業・44才 男性)

 新築住宅に11月より入居しておりますが、家の乾燥について悩んでおります。暖房はセントラルヒーティング(PS)、換気は換気システム(エアロバーコ)を使用しております。1ヵ月ほど生活をしているうちに、クロス・ダイワ・幅木(自由幅木)に隙間が発生し、クロスは内コーナー部分に全カ所と言ってよいくらいに見受けられます。ダイワ・幅木には大きい所で3mm程度接合部分に見受けられます。またフロアーと幅木・建具枠にも2mm程度、和室の敷居と居間のフロアーに2mmの隙間が発生している状況です。乾燥材を使用しているとのことですが、入居早々暖房を使用したために このような現象は、さけられない事なのでしょうか。どうも納得がゆかず投稿をいたしました。今後、春までの間にまだまだ進行すると思われます。ハウスメーカーにどの程度の責任があるのかプロの意見をお聞きしたく宜しくお願い致します。
 
 新築して昨年11月に入居したとの事ですがこの時期において多いのは、MTさんの質問とは逆の湿気が多いとの苦情が大半を占めます。工事中の雨水や木材、建材が含んでいる湿気(工事水と言う)が冬期間のため、窓をあけて排出する機会もなく生活をはじめますと、生活で発生する水分と共に室内の湿度を上昇させるからです。まれにMTさんのような苦情がありますが、住宅の気密性が低い場合に多く発生します。更にセントラルヒーティングと換気システムが乾燥(過乾燥という)を助長する傾向にあります。しかし、今の状況が必ずしも施工や設計の不手際によるものとは断定できません。乾燥木材を使用しても木材は更に乾燥しますし、クロスや下地のボード類も乾燥収縮しますので、ある程度の隙間が出来る事は避けられません。ただし3mmもの隙間は許容の範囲を越えている気がします。施工者に状況をしっかり検証していただきますと、補修をしていただけると思います。
 過乾燥は、風邪のウイルス菌を助長させたりの弊害もありますので、換気量を必要最低限にしたり、蒸発パレット(平らな皿に水を入れる)何ヶ所も設置する、観葉植物を沢山置く、熱帯魚を飼育するなどの工夫で改善できます。むしろ湿気が多くて結露に悩まされるより、過乾燥は家そのものに与えるストレスは小さいと思います。乾燥状態が納まるにはおよそ1年半くらいの期間を要しますので根気強く対応して下さい。
★関連質問や追加質問がございましたら、回答者・福地さんのFAS本部のホームページにアクセスし、福地代表に直接お尋ね下さい。もちろんリプランに今まで通り質問しても構いません。