高性能・健康住宅「ファースの家」開発本部株式会社福地建装

NPO住宅110番・相談回答集

設備や内装一般

暖房や電気湯水器、トイレの配管など

2021.01.13

2階の水回り排水の異音

質問者/札幌市西区宮の沢・KTさん(会社員・40才 男性)

軽量鉄骨屋根裏3階建てですが1階の洗面所と2階お風呂の排水が気になります。1階の洗面所は水を貯めて洗顔後の排水時はボコーン、ボコーン、ボコーン・・・といった音が響き渡り、2階のお風呂も洗面器で2,3杯分排水したとき流れが悪くこちらもボコンボコン音がして、排水溝に水が溜まって蓋の位置が変わるほどです。
 これについては防臭槽?を取り除いて多少は良くなったのですがやはりまだ気になる状態です。
 業者の人に聞いたら(説明が良くわからなかったのでこちらの解釈で書きます)「この排水系統は空気が入らないから」なぜ空気が入るようにしなかったかと聞くと「鉄骨がじゃまで」との事で、とくに修理対応はありません。
 鉄骨がじゃまであれば間取りの設計時に説明しても良さそうな気がします。 今から空気を入れる工事(じゃまな鉄骨を避けて)はできないのでしょうか?
 浴槽や洗面器の湯水を排水する際、排水管経路内に取り付けられた防臭用トラップ(管内に水を溜めて外からの臭気を遮断するため、必ず取り付けられている)と、排水される水の間に閉じ込められた空気が、逃げ場を失っておこる現象です。
 排水栓とトラップの間に空気を抜くためのエア抜き栓を取り付ける事で解決出来ますが、その取り付け場所が、水の逆流による漏水を防ぐために、浴槽や洗面器の水の高さを考慮しなければなりません。しかし、トラップとエア抜き栓の施工は、配管設備の極めて初歩的な基本事項と言えます。
 本件は、おそらくダブルトラップと言って、排水経路にトラップが二個所以上設置されていたものと思われます。臭気槽?の溜まっている水の中に排水管を突っ込んでいるのもトラップの役をしており、その部分を改良したものと思われます。しかし、現象から見て其の他にもトラップが取り付けられているものと思われます。この問題は前述したように配管施工の基本でもあり、放置しておきますと管の接合部分から漏水したり、些細なゴミでの管詰まり事故などを生じさせます。
 早急に改良する必要があり、配管施工業者に根気強く交渉すべきでしょう。鉄骨が邪魔で取り付け出来ないという事ですが、配管経路の適当な場所はここ以外にも必ずあるはずです。しかし、その工事のために床や壁の一部を取り外したりの費用がかかり、その費用分担を取り決めする事の方が大変と思われます。