高性能・健康住宅「ファースの家」開発本部株式会社福地建装

NPO住宅110番・相談回答集

構造・建材について

断熱性や防音性、構造の強さなど

2020.06.24

外壁シーリングの劣化?

質問者/marupapa

初めて相談させていただきます。
平成19年築の一戸建てですが、昨年施工業者に外壁シーリングが痩せて下地が見えているので確認してもらいましたが、太陽の紫外線等で経年劣化していると説明を受けました。紫外線による経年劣化はプラスチック等でもあるので理解できますが、同じような日の当たる部分でも表面的に劣化が見られ、外壁との接着がはがれている程度で済んでいる部分と、完全にシーリングが痩せて、下地が見えてりる部分の差はどうしてなのか。施工時の充填量不足で、肉厚の薄い部分が劣化によりやせ細っているのではないかと思われてなりません。実際に同じ場所でもこれほどの差が出るのでしょうか。
ご教示をお願いいたします。
又サイディングが浮き上がっている部分がありますが、これは木材の伸び縮みの影響か、サイディング材自体の経年による反りなのかどうなのでしょうか。浮き上がり部分早めに修繕した方が良いのでしょうか。
シーリング材には、純正シリコン系とウレタンゴム系などいくつかの種類があります。
本件は、写真で見る限り、劣化状態の著しい部分のシーリング材はウレタンゴム系と推察されます。
その場合、築7年で本件のような状態になる場合も少なくありません。
価格が廉価と言うことと、カラーバリエーションが豊富であることから使用されています。

シリコン系は、表面がツルツルに見えますが顕微鏡で見ると細かい産毛のように毛羽立っており、その羽毛状態で紫外線を遮断するようになっています。
毛羽立っているため、塗装が出来ませんし、高価格です。

どのような理由で使い分けしたのかは解りませんが、築7年のメンテナンスは少し早いのですが、純正シリコン系でしっかりと充填し直しすることが賢明だと思われます。
尚、施工者にその責任を負わせるにはとても困難かと思われます。