高性能・健康住宅「ファースの家」開発本部株式会社福地建装

NPO住宅110番・相談回答集

工事ミス・トラブル

床下浸水やアルミサッシの歪みなど

2020.10.19

排水管工事ミスによる床下漏水

質問者/デグー

現在、木造建売住宅を購入して11年半ほどになります。
先日、床下の排水管から水が漏れ、水が1〜2cmほど溜まっているのを
発見しました。
本来キャップをするべき箇所を、ガムテープ状のもので塞いでいたためで、
売主も過失を認めています。
ただし、保証期間の10年を過ぎているため、あくまでサービスとして
対応することになると言われました。

現在、漏水箇所の修理とベタ基礎の水拭き(雑巾で拭いただけ)を
してもらい、自然乾燥をさせている最中です。

私は水漏れの修理をして終わりではなく、長期間
床下が水浸しになったことによる損害をきちんと補償してほしいと伝えましたが、
すぐに答えられない、社内で検討するとのことで、
後日の点検時に話し合いをすることになっています。

そこで、床下の水漏れ後の処置や点検、補修について、
何をすべきか教えていただけますでしょうか?

水漏れはいつからかわかりません。少なくとも1年以上は漏れていたと
思います。(外壁の水抜き穴付近が随分前から湿っていることが
あったため。今回、水が出てくるのを発見し、床下を覗いて発覚しました。
穴の周りは変色しコケが生えています。)

床下を写真でみたところ、基礎のコンクリートから数cm位上までの
部分の柱が黒く変色しています。
また、水たまりに虫もわいており、カビ臭くなっていました。
床裏の状態は確認していません。
水漏れのあった側の外壁下部のコンクリート部分にしみができています。

家の強度が心配です。
どうぞよろしくお願いいたします。
本件に類似した事案は時々目にしたり、相談を受けることがあります。
排管などが何らかの要因で漏水することは珍しいことではありません。
速やかに発見して対処することで大事にはならないのですが…

本件でのキーワードは、5年前まで正常であったと言う事です。
つまり、排管など床下に水が回る状況にないときは、乾燥状態を保持していたと言う事です。
対応策としては、漏水を完全修理し、床下を乾燥状態に戻す作業を行います。
床下に換気扇などを取り付けて強制的に乾燥させる場合もあります。
水に浸っていた時は腐朽菌やカビ、苔などが生える場合もありますが、乾燥することで自然に解消させるものです。

強度的なチェックは木材の含水量を測定して戴くことです。
乾燥木材は15%程度の含水量ですが、この事象によって含水量が上昇している場合があります。
自然乾燥が進むにつれて、木材の含水量も少なくなって行くのがセオリーです。
15%前後の木材含水量を保持していれば強度的な問題は無いと思慮されます。
含水量の測定機器は、数万円で購入できますが、材木屋さんや工務店も備えている場合があります。