高性能・健康住宅「ファースの家」開発本部株式会社福地建装

NPO住宅110番・相談回答集

構造・建材について

断熱性や防音性、構造の強さなど

2020.10.09

床からの湿気?

質問者/トシコさん

初めまして、よろしくお願いします。
昨年8月に完成、9月から住んでいます。
戸建ての住宅です。
海の近くに住んでおり塩害が有ります。
南側の庭には雨が降ると池のように水がたまります。
北側の植え込みの所にも水がたまります。


床や壁の湿気についての質問です。


まず、入居前に和室の畳が全てカビ、替えて貰った経緯もあり湿気がとても心配です。
鍵を受け取り掃除をしていて、床に気泡が固まったようなデコボコがある事に気付き調べて貰ったら床の水分量が異常に高い事がわかりました。
ヒドイ所はカエルの卵のような大きな気泡が出来ていました。

その気泡の出来た部分だけフローリングの張り替えをして貰う事になったのですが、周りの他の部分は大丈夫なのかと心配になります。
現在部屋の湿度は70%(室温23度)です。
1階リビングと2階寝室、南向きの部屋です。
洗濯物の部屋干しはほとんどしません。
どうして水分量が多いのかと不安になります。

部分的な張替えで大丈夫なのか、張替えだけで大丈夫なのか、教えて下さい。
先ず質問内容を整理しますと、「床に気泡が固まったようなデコボコがある」。
これは床下に気泡のような凸凹あると解釈します。
「その気泡の出来た部分だけフローリングの張り替え」となると、仰せのようにその他の部分にも影響を与えるていることが伺えます。

文面を見ますと敷地内の雨水の捌け口にも課題がありそうです。
問題はそのことで床下の湿気が多いまま推移しますと、家全体に様々な事象が生じてきます。

居室の湿度が高いのも床下湿気が影響していることも想定されます。
床下に配置された土台や大引きなど木材の含水量は、乾燥材が15%程度ですが、これが20%以上に増加することが考えられます。
やがて腐朽菌が繁殖してしまいます。

単にフローリング取り換えの問題ではなく、重要な事象に発展することも考えられます。いずれにしても床下は常に乾燥状態で保持することが鉄則です。
対応策としては、敷地内の地下水面位(地盤面に穴を掘って地下水面の差)を下げ、特に床下の地下水面を下げることが必要です。
側溝や暗渠などの対策があります。
業者さんにしっかりと検証して戴くことをお勧めします。