高性能・健康住宅「ファースの家」開発本部株式会社福地建装

NPO住宅110番・相談回答集

工事ミス・トラブル

床下浸水やアルミサッシの歪みなど

2021.06.03

新築2ヶ月で部屋にカビ。高湿度。

質問者/RNMT1

古い家をスケルトンリフォーム(木造)し、昨年9月に完成しました。しかし2ヵ月で1階クローゼットが白カビ胞子だらけになり部屋の湿度も70%、部屋中入れてある除湿材は4ヶ月もつ物が1ヶ月もたたずダメになる状態で、今もこの部屋は使用できていません。

(引越しもまだだったので入れた荷物は上段に新品の靴1足、ハンガー部分にクリーニング済みのコート2着、床に収納BOX2つのみで結構ガラガラの状態でした。)

業者には換気扇や床下除湿材等の対処を再三頼みましたが、約半年間先送りされ、先日ようやく確認の為のクローゼット内天井と床下にそれぞれ点検口を作って貰いました。
案の定あるはずの天井断熱材はなく(天井上は屋根)、業者は、配線を取れるので上部なら換気扇の取付ができる、床下は換気扇は入らないが状況確認し、必要があれば部屋の方にもう一つ床下点検口を開けて対応を考えるといい、じゃあその流れでお願いします。と作業に入って貰いました。

しかし作業後、換気扇と除湿材の今後の日程を尋ねたところ「できるとは言ったがやるとは言っていない。不足していた断熱材が必要なら入れるが、弊社ではそれ以上の作業は行うことはない。」と言われました。
会社側からも「原因が施工不良と証明出来ない限り弊社には調査義務も立証義務もなく、対応しかねる」とのメール回答でした。

ずっと晴れだった為か、現状では床下は問題ありませんでしたが、この部屋は工事中にもカビが生え土台の木が腐ったので、一度作り直して貰い湿気にも十分に対策を取るようお願いしていました。土だった床下に防湿シートをひいてその上にコンクリートを敷く対応はしてあるようですが、それだけでは不十分だったと言う事だと思います。

リフォーム前から危惧されていた湿気問題が解消されず、大変困っています。

また、このクローゼットの外側は先日質問させてもらった浸水防止の為の防水箇所のひび割れが起こっており、関係は無いとかもしれませんが不安一杯です。


私たちは「出来る=やって頂ける」と思い込んでお願いしましたが、こんな言葉遊びのような詐欺みたいなこと有り得るのでしょうか。

また、湿気の原因を施工不良と証明するのは難しいと思いますし、それを分かっていて業者は強気な態度なのだと思いますが、一生使えないカビ部屋として泣き寝入りするしか無いのでしょうか。

クローゼット内のコート等がカビたと言うことは、壁紙の内部の補強壁や断熱材もカビてる可能性もあるのでしょうか。
断熱材の有無やコンクリート亀裂、施工業者との遣りとりは、色々な経緯が交錯している場合があり、文章からだけのニュアンスでの回答は控えさせて頂きます。

コンクリートの下にポリフィルム(防湿シート)を敷いても、その上に鉄筋を配筋し、コンクリート打設で人が動き回るとポリフィルムには少なからず細かい穴があいてしまうものです。
つまり半地下施工の場合は、コンクリートの外側にドライピット(乾燥空間)を設けることしか完璧に解決させる方法はありません。

本件の場合は東京都内のようで、敷地にドライピットのスペースが取れない事もありそうです。
調湿材は直ぐに飽和状態になってしまいます。

解決方法は、換気口でなく、換気扇しかありません。
サーキュレーター式(上から下へ押し込む方式)の換気扇を使用して、片方から排気するような配置で取り付けるべきです。
半地下の場合は、複数のサーキュレーターと排気ファンを用いる事もあります。

湿気があっても動く空気に触れさすと、腐朽菌は発生しません。
クローゼットも開閉戸の上部と下部にスリットを設けて、空気を送り込む工夫をすべきです。
写真や図面がないので詳細を把握できませんが、上記を参考にしてサーキュレーターと排気ファンの取り付け位置を吟味してください。