高性能・健康住宅「ファースの家」開発本部株式会社福地建装

住宅業界最新情報

2013.10.17

地域工務店はローコスト住宅に惑わされるな

地域の零細工務店は、住宅価格の競争を行って誰に勝利しようとしているのでしょうか。
年間数棟の新築とリフォーム工事を生業にしている地域密着型工務店は、資材や部材をロット買付するスーパービルダーや量産ハウスメーカーなどとの価格競争に打ち勝つことなど所詮むりなことです。
安価な住宅を求める客層は、徹底した安価仕入れの量産メーカーに任せるべきです。
彼らは価格帯だけではなく、プレゼン対応やスピードなども地域工務店の競えないノウハウを備えております。もはや価格やスピード、提案力では太刀打ちできないのです。

地域密着工務店が安定受注するには、逃げも隠れも出来ない状況を活かすべきなのです。
その工務店が存在する地域の販売代理店から資材、部材を仕入れ、その地域の協力業者さんに左官、瓦、内装工事などを依頼することになります。
ロット仕入ではないので相応の価格を支払うことになります。
しかし地域工務店の住宅価格は、量産メーカーより高額になる事はありません。
単に利益を減らしているからではなく、営業費用を殆ど掛けていないからです。

営業費と言うのは、住宅建築請負を契約までに掛かる費用のことです。
量産メーカーの営業は、マスコミでのCM、展示場設置、大量チラシと訓練されたセールス要員を抱えています。つまりは膨大な営業費用を掛けていることにほかなりません。

いっぽうの私達、地域密着工務店の殆どは、営業スタッフなどを置いておりません。
地域工務店は、地域に溶け込み、地域住民や建主さんや、協力業者さんの口コミなどが営業の根源になっています。

また安定受注している地域密着工務店は、ひとつの特性に秀でたオンリーワンを備えているところが殆どです。
例えば、地域特産木材しか使用しない、徹底した高気密・高断熱、外断熱だけしか施工しない、外壁は全て煉瓦積みなどと特性を持たせております。その組み合わせもあります。
つまり価格競争に巻き込まれないような特性を持たせ、更には地道にコツコツと地域活動を行いながら地域環境を構築しているのです。
それには、創り上げる家づくり夢と希望を持たすような特性を持たすことが不可欠です。
色々な住宅フランチャイズがありますが、地域密着型工務店にフィットしたFCは極めて限られてきそうです。
家余りの時代となり、今こそ数を売らない地域工務店の活躍の時代だとも言えそうです。